神戸新聞一覧

2017/09/07

つえや歩行器 勧める際には見た目も考慮を

 高齢で足腰の力が衰え、歩く際にふらついたり、つまずいたりするようになると、安全のためつえや歩行器を使ってほしいと願う家族も多いでしょう。

 ところが家族が良かれと思ってつえや歩行器を勧めても、本人は頑として拒否し、「こんなものを使うなんて冗談じゃない」と怒りだす―。そんな経験をした人もいるのではないでしょうか。

 周囲から見ればふらふらして、いかにも危なっかしい歩き方でも、本人にすればそれほど自覚はないものです。また、自覚があったとしても、老いや衰えを突きつけられるような気持ちから、つえや歩行器に抵抗感を持つ人もいます。

 先日お会いした90代の女性も足腰が弱り、家族からつえを使うよう勧められていましたが、「つえなんて年寄りっぽくて嫌だ」と拒否していました。そこで、ウオーキングなどに使うスポーツ仕様の2本一組のポールを提案したところ、「これなら使ってもいいわ」と受け入れてくれました。

 つえや歩行器を選ぶ際には機能はもちろん、見た目も大切な要素です。今は、おしゃれで色柄もさまざまな種類がありますので、興味のある方は、但馬長寿の郷内の福祉用具展示場「すこやかセンター」にご相談ください。

 

(但馬長寿の郷 理学療法士)

(神戸新聞 平成29年8月26日版転載)