神戸新聞一覧

2017/05/19

家の段差 手すりなど福祉用具の活用を

 但馬には昔ながらの構造の家が多く残っています。そんな家に仕事で訪問すると、「高齢者が安全に暮らすには、工夫が必要ではないか」と感じることがあります。

 例えば、玄関の上がりかまちの段差が高いケース。足腰が衰え、片足立ちをするとふらついてしまう人には上り下りも一苦労です。転倒を防止し、安全に玄関を行き来するには、手すりや椅子などの福祉用具が有効です。

 先日お会いした80代男性は、足の筋力が低下していましたが、玄関周辺には手すりもありません。いつも段差でバランスを大きく崩し、やっと段差を降りた後も、ふらつきながら立って靴を履いていました。

 そこで福祉用具の活用を提案しました。段差のそばに置き型の手すりを設置し、安全に上り下りできるように。土間には高さ40㌢の椅子を置き、座って靴が履け、楽に立ち上がれるようにもしました。おかげでふらつきが改善され、男性の家族も安心した様子でした。

 古い構造の家でも、適切な福祉用具を使うことで暮らしやすくなります。玄関の段差などに不安を感じる方は、ケアマネジャーらにご相談ください。

 

(但馬長寿の郷 理学療法士)

(神戸新聞 平成29年4月22日版転載)