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2017/07/05

浴槽への出入り 手すり 縁に設置し安全に

 自宅で入浴する高齢者たちから、浴室の改修や安全な入浴の仕方について、多くの相談を受けます。

 浴槽への入り方には主に、立ったまま浴槽の縁をまたぐ方法と、しっかりと腰掛けてからまたぐ方法があります。立った状態でまたぐ場合は、安全のため手すりの設置を勧めています。設置には住宅改修のほか、工事不要の福祉用具を利用するやり方もあり、その人の体格や浴室の広さなどに応じて判断する必要があります。

 先日、80代女性から相談を受けました。この女性は入浴時、浴槽の縁を支えにして、立ったまま湯船に入っていたのですが=写真左、縁がつかみにくい形のため、バランスを崩してしまうのが悩みでした。

 そこで、壁への手すりの取り付けを検討しましたが、女性の手が届かなかったので、福祉用具の「浴槽手すり」を使うことにしました。これは浴槽の縁に取り付ける手すりで、両手でしっかり握りやすいハンドル形をしています。この手すりのおかげで、女性も安全に浴槽をまだげるようになりました=写真右

 住宅改修ではなく、より簡単に設置できる福祉用具を導入することで、安全を確保できる場合があります。入浴についてお悩みがあれば、ご相談ください。

 

(但馬長寿の郷 理学療法士)

(神戸新聞 平成29年6月3日版転載)