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2016/03/03

車いすの空気圧 安全のため適正に保とう

 自動車と同じく、車いすもタイヤの空気圧を適正に保つ必要があります。タイヤの空気が抜けていると、ブレーキが利かなくなり、座る際に車いすが動いて事故につながる恐れがあります。加えて、タイヤが転がりにくくなるため移動に余分な体力を要します。
 先日、車いすを利用し、福祉施設で暮らす80代男性にお会いしました。居室から食堂に向かう廊下で大変そうにこぐ様子が気になり、車いすを確かめると、タイヤは空気が抜けてつぶれています。職員に空気を入れてもらうと、男性は「こぎやすくなった」と喜んでいました。
 タイヤの空気の入れ方は自転車と同じです。適正な空気圧の値はタイヤ側面に記載されています。空気圧計がない場合は、タイヤを親指で押しても簡単にはへこまない程度を目安とします。
 このとき空気を入れ過ぎにも注意してください。過度に膨らんだタイヤは破裂したり、ブレーキをかけた際にブレーキ金具をはじいて制止できなかったりする場合があります。また、左右で空気圧が違うと車いすがまっすぐ進まなくなります。
 車いすを安全に使うには、月1回の空気圧の確認を怠らないことが大切です。

(但馬長寿の郷 理学療法士)
(神戸新聞 平成28年2月27日版転載)