神戸新聞一覧

2016/01/04

体力の衰え できることから継続を

 年齢とともに少しずつ体に無理が利かなくなったからといって、何をするにもおっくうになっていませんか。今はできることでも、いつの間にかできなくなっていることがあるため注意が必要です。
 先日お会いした70歳代女性は、体調を崩したのがきっかけで、日中、布団で過ごす時間が長くなっていました。家族はゆっくり養生したらよいと考えていましたが、本人は次第に動くのがおっくうになっていたようです。わずか1カ月で体力が衰え、自力で起き上がることさえ難しくなってしまいました。
 この女性の場合、まだ環境次第で起き上がり、立って歩くことができると思われました。そこで、動きやすいように電動ベッドや歩行器を導入したり、デイサービスを利用して活動量を増やしたりするよう提案しました。結果、この女性は、できなくなったことが、また少しずつできるようになっています。
 一度できなくなったことを、再びできるようになるには大変な時間と労力を要します。現在できることはやめずに続けましょう。自らやってみようと思える環境づくりも欠かせません。遠慮せずにケアマネジャーに相談してください。

(但馬長寿の郷 理学療法士)
(神戸新聞 平成27年12月26日版転載)