神戸新聞一覧

2015/12/24

介護ロボットの登場 利用者の自立を支援

 先日お会いした70代女性は自宅でご主人の介護をされています。
以前は寝たきりだったのが徐々に回復し、今では、立ち座りに介助があれば、歩行器で歩いたり、車いすで外出したりできるようになりました。ご主人の回復はとても喜ばしいのですが、この女性は介助の機会が増えたために腕や腰が痛くなり、通院するようになったそうです。
 せっかく介護される人が回復したのなら、介護する人の負担も減らしたいものです。最近、その双方に配慮した用具が出始めました。介護ロボットです。
 従来の福祉用具では、起床や車いすでの移動などの際、介助の力が必要でした。介護ロボットは、センサーやモーターを使うことで、利用者の自立を支援したり、介護者の負担を減らしたりできます。
 例えば、坂道で押す力を感知し、モーターの力や自動ブレーキで補助する車いすや、利用者が立ち上がるのを補助する歩行器などです。
 今は、すべてのロボットに介護保険が適用されるわけではありませんが、本人やその家族の思いに寄り添ったロボットを利用できる日が来ると思います。介護ロボットの時代はそう遠くないはずです。

(但馬長寿の郷 理学療法士)
(神戸新聞 平成27年11月14日版転載)