神戸新聞一覧

2015/11/24

床ずれや関節の硬化 「ポジショニング」で改善を

 先日、2年前から寝たきりの90代女性を訪問しました。寝たきりになってから徐々に脚が固くなり、介護をしているご家族は「何もしてあげられない」と悩んでいました。
 そこで、「ポジショニング」を紹介しました。ポジショニングとは、専用のクッションを使い、楽な姿勢がとれるように体を支える手法です。骨に掛かる負担を和らげ、関節の硬化や床ずれを防ぐ効果があり、こわばった手足を楽に動かしたり、姿勢を改善したりもできます。
 この女性も、ポジショニングを用いてリラックスできる姿勢に変えると、硬かった股関節や膝が伸びました。脚の痛みが和らいだのか、女性に笑顔が戻り、それを見たご家族も喜んでいました。
 寝たきりになって体が硬くなるのは、仕方ないことではありません。支援の方法は必ずあります。
ポジショニングは、理学療法士や作業療法士などに教えてもらうと、家庭でもできるようになりますし、専用クッションには介護保険でレンタルできるものもあります。
 硬くなった関節やベッドでの姿勢にお困りの方は、まずはケアマネジャーにご相談ください。

(但馬長寿の郷 理学療法士)
(神戸新聞 平成27年10月31日版転載)