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2015/11/24

福祉用具で自分らしい生活を 立ち座りには電動昇降座椅子

 福祉用具は、私たちが望む生活スタイルと現実とのギャップを埋めてくれる便利なものです。例えば、「電動昇降座椅子」を使えば畳からの立ち座りが行えます。
 先日、お会いした70歳代女性は、膝の痛みの悪化で、畳での生活に苦痛を感じていました。座敷での生活は立ち座りの際、膝に掛かる負担が大きく、主治医から椅子に座るなど洋式の生活を勧められていました。しかし、小さい頃から慣れ親しんだ和式の生活がやめられず、以前よりも痛みがひどくなってしまいました。
 そこで、介護保険サービスを用いた「電動昇降座椅子」のレンタルを提案しました。この椅子は電動で座面の高さを変えられるので、膝痛の悪化を予防しながら畳におりることができます。この女性には、親しみのある和式の生活が続けられると喜ばれました。
 自分らしい生活を送る手段の一つが福祉用具の利用です。用具には介護保険でレンタルできるものがありますが、介護度が低いとレンタルできない場合もあります。用具が必要な際は、まず担当のケアマネジャーにご相談ください。

(但馬長寿の郷 理学療法士)
(神戸新聞 平成27年8月22日版転載)