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2018/01/11

インフルエンザ 流行前に予防策を知ろう

 冬に怖いのがインフルエンザです。但馬地域でも例年、1~2月に流行のピークを迎えます。

 インフルエンザウイルスの感染力は非常に強く、約10人に1人が感染すると言われています。大切な時期を迎えている受講生はもちろん、重症化する可能性が高い高齢者や持病のある人たちは、特に注意が必要です。

 予防のためには次の点に気を付けましょう。まず、流行前に予防接種を受けること。予防接種には発症を抑え、重症化を防ぐ効果があります。次に、人混みへの外出は控えるか、マスクを着用して出掛けること。帰宅後は、せっけんをよく泡立てて手洗いすることも大切です。

 また、暖房で乾燥しやすい室内では、加湿器などで適切な温度(50~60%)を保ちましょう。体の抵抗力を高めるために、十分な休息や栄養バランスの取れた食事も重要です。

 万が一、38度以上の急な発熱やせき、のどの痛み、全身の倦怠感などの症状が出たときには、早めに医師の診断を受けましょう。病院にいく際、マスクの着用も忘れずに。

 

(但馬長寿の郷 保健師)

(神戸新聞 平成29年12月16日版転載)