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2020/01/29

動きやすい体の維持 座ったままでも軽い運動を

 冬季は屋外だけでなく、屋内でも体を動かす機会が少なくなり、こたつに入って、体を丸めてじっとしている時間が多くなります。体を丸めたままの姿勢が長時間続くと、肩や腰、股関節周辺の筋肉や関節が固くなり、それが「動きにくさ」の原因になります。

 この状態が長く続くと、体の動きは悪くなるだけでなく、春に暖かくなっても、調子が戻るまでに時間がかかります。

 そうならないためには、同じ姿勢を長時間続けずに、簡単な動きでも良いので、座ったままでも体を動かす機会を増やすことが大切です。

 例えば、テレビを見ているなら、CMの間に大きな背伸びをする▽体を左右に大きくねじる▽膝や足首の曲げ伸ばしを行う―など、座ったままでも体を簡単に動かすことができます。立ったときは、壁やテーブルを持ちながらかかとを上げたり、その場で軽く足踏みをしたりすることで、動く機会を増やすことができます。

 冬季は活動的にはなりにくい時期ですが、生活に運動を取り入れ、動きやすい体を維持しましょう。

 

(但馬長寿の郷 理学療法士)

(神戸新聞 令和2年1月25日転載)