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2021/03/08

服薬の支援 管理カレンダーなど活用を

 「あれ、薬が残っている」「今日は薬を飲んだかな?」-。こんな経験はありませんか。特に薬の種類が多い場合や1日に何度も服薬する必要がある場合には注意が必要です。

 薬の飲み忘れや飲み過ぎ、飲み間違いを防ぐには、携帯電話のアラーム機能を活用して服薬の時間を知らせたり、日めくりカレンダーに薬の包装を貼り付けたりするなど、自分でできる工夫があります。

 このような方法が難しい場合でも、看護師や薬剤師が訪問する介護保険サービスなどを利用して管理する方法もあります。壁掛け式の「服薬管理カレンダー」や箱型の「薬ケース」を活用した管理・指導を受けること、薬局で薬の包装に大きく曜日を印字してもらうことなどです。

 たくさん薬があって、いつ、どの薬を服用すれば良いのか分からない場合などは、薬を一包にまとめることができないか、かかりつけ医や薬剤師に相談してみるのも一つです。

 病気と上手に付き合い、健康を保つためには、きちんと服薬することが大切です。服薬に関する心配があれば、かかりつけ医や薬剤師、ケアマネジャーに相談してみましょう。

 (但馬長寿の郷 理学療法士)

 (神戸新聞 令和3年2月20日転載)