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2019/10/04

訪問リハビリ 目標掲げ望む暮らし実現を

 ある70代の女性は、膝に痛みを抱えながらも在宅で活動的に暮らしていましたが、痛みが強くなり、人工膝関節手術を受けました。入院中にリハビリを続けた結果、屋内であれば自力で歩けるまでに回復しました。

 退院後、以前のような活動的な生活を取り戻したいとの強い意志を持っていた女性は「200㍍先のスーパーに買い物に行く」「700㍍先の公民館に歩いて行き、体操教室に参加する」という二つの目標を掲げました。その実現に向けて担当ケアマネジャーと相談し、訪問リハビリサービスを活用することにしました。

 リハビリの結果、1カ月後には買い物に、3カ月後には公民館に行けるようになり、訪問リハビリを終えました。この女性は今も体操教室に通い、体力維持に努めています。

 訪問リハビリは、具体的な目標の実現に向けて取り組み、心身の機能回復や維持を図るためのサービスです。病院や老人保健施設、訪問看護ステーションなどが行っています。

 望む暮らしをかなえるために、サービスの活用には担当ケアマネジャーと相談してみてください。

 

(但馬長寿の郷 理学療法士)

(神戸新聞 令和元年9月28日転載)