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2022/02/17

グループ運動 続ければ介護予防に効果

 近年、住民自らが運営する体操教室が全国的に広がっています。週に1回程度、地区の公民館で介護予防のために筋力トレーニングなどを行う取り組みで、但馬地域でも多くの地区で開催されています。地区によっては、体操後にお茶会を開くなど、参加者同士の交流の場にもなっています。

 体操教室のようにグループで運動をすると、介護予防の効果が高まることが明らかになっています。要介護認定を受けていない高齢者を対象とした調査では、運動を1人でするよりもグループでした人の方が介護予防の効果があったそうです。みんなで声を掛け合って集まるので、運動への参加が長続きすることが、介護予防の効果が高まる要因の一つと考えられています。

 しかし、この1年ほどは新型コロナウイルス感染拡大防止のため、多くの地区で活動が自粛されました。この間、特に1人暮らしの人は参加者同士で会う機会が減り、会話の機会も減ってしまったそうです。

 現在、感染症対策を講じた上で教室が再開しつつあります。グループでの運動に取り組んでみませんか。 (但馬長寿の郷 理学料療法士)(令和3年12月18日 神戸新聞転載)