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2022/02/17

介護予防 人との交流と運動大切

 介護予防で大切なのは運動と他者との交流です。高齢者は、大半がワクチン接種を終えており、公民館で行う体操教室などに参加して運動や交流されている人も多いでしょう。

 しかし、引き続き密閉や密集、密接を避ける必要があります。そこで「3密」を避けてできる介護予防の取り組みを紹介します。

 まず最初は運動です。マスクを着け、適当な距離を保って、2~3人で散歩をしたり、広場でラジオ体操をしたりする取り組みです。運動はグループで行う方が介護予防につながるといわれ、会話はできなくても顔を合わせることが大切です。

 次に、他者との交流ですが、間隔を取って座り、マスクを着けて「おしゃべり」をします。向かい合うことはできなくても、おしゃべりをすることで日頃のストレスを発散できます。また、プランター菜園を共同で管理し、その生育を話題に楽しむ取り組みもあります。

 これらは、特別な機器がなくても3密を避けて行なうことができます。これからの取り組みの参考にしてください。

 (但馬長寿の郷 理学療法士)(令和3年9月18日転載)