神戸新聞一覧

2018/12/05

入浴助ける浴槽台 風呂への出入りを安全に

 11月を迎え、紅葉とともに朝晩冷え込んできました。これから本格的な冬が訪れ、あったかいお風呂が一層恋しくなる季節です。

 入浴には、清潔の保持▽新陳代謝の促進▽安眠▽リラックス―などの効果があると言われ、高齢者の生活の質を高める上でも欠かせません。しかし、病気や加齢などにより足を上げることが困難になると、浴槽をまたぎにくくなり、お風呂が危険な場所になりかねません。そのため、浴槽に入るのをあきらめ、1年を通してシャワーで済ませる人も少なくないようです。

 このような人の入浴を助ける用具として「浴槽台」があります。段差を緩和して浴槽をまたぎやすくする踏み台です。浴槽の内外に置くだけだので、住宅改修の必要がありません。浴槽台は簡単に動かせ、置くだけで安全で容易に浴槽への出入りが可能になります。

 これを使えば、シャワーだけで済ませていた人も、ゆっくり肩までお湯に漬かることができるようになります。また、浴槽の中に置き、腰掛けとして使用すれば半身浴を楽しむこともできます。試してみてはいかがでしょう。

 浴槽台を使ってみたい方は、担当のケアマネジャーにご相談ください。但馬長寿の郷の「すこやかセンター」にも展示しています。

(但馬長寿の郷 理学療法士)

(神戸新聞 平成30年11月10日転載)