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2022/09/16

地域包括ケアシステム構築 住民も大切な担い手に

 行政や医療、介護の現場では、地域包括ケアシステムという言葉をよく耳にします。厚生労働省は、地域包括ケアについて「医療や介護が必要な状態になっても、可能な限り、住み慣れた地域で、能力に応じ自立した生活を続けることができるよう、医療・介護・予防・住まい・生活支援が包括的に確保される考え方」と説明しています。

 地域包括ケアシステムとは、介護が必要になっても住み慣れた地域で診療や看護、リハビリを受ける仕組みのことです。配食や見守り、買い物支援といった日常生活に必要なサービスの利用や、公民館での体操、趣味の会などに参加して、多くの人との触れ合い、生きがいをもって体力を維持する社会交流の場もその一つです。

 地域包括ケアシステムの仕組みは行政や病院、介護施設だけではできません。住民も大切な担い手です。地域包括ケアシステムのはじめの一歩は、私たち住民一人一人が、健康で生きがいのある生活を送ることです。

 但馬長寿の郷では、その一歩となる情報をこの紙面を通じて発信していきますので参考にしてください。

 (但馬長寿の郷  理学療法士)  (令和4年7月2日  神戸新聞転載)