神戸新聞一覧

2019/05/17

尿漏れへの対応 パッドとオムツの活用を

 

 年齢や病気の影響で起こる尿漏れが心配で、外出を控えるという話をよく耳にします。一度でもトイレに間に合わなかった経験があると、特に外出時にはトイレのことが常に気になって頭から離れなくなります。

 先日、相談を受けた70代の男性も、病気のため排尿後に少量の尿が漏れることがあり、友人から誘われたバス旅行への参加をためらってしまいました。そこで軽失禁パッドとパンツタイプのオムツを紹介しました。

 軽失禁パッドは少量の漏れに対応するもので、下着に貼り付けて使います。薄いので付け心地も良く、目立ちません。パンツタイプのオムツは、尿漏れ程度であれば薄いタイプがあり、体にぴったりとフィットしたズボンでもごわつきません。外出時は、トイレにオムツ用のごみ箱がないこともあるので、ごみ袋を持参すると安心です。

 これらの説明を聞き、男性は旅行に行くことを決めました。

 但馬長寿の郷すこやかセンターでは、軽失禁パッドやパンツタイプのオムツを多数展示しています。必要に応じて職員が使い方も説明しますので、お気軽にお越しください。

 

(但馬長寿の郷 理学療法士)

(神戸新聞 令和元年5月11日転載)