神戸新聞一覧

2018/01/11

福祉用具 種類増え デザイン多様に

 現在の介護保険制度の基本を定めた「介護保険法」が1997年に制定されて以降、要介護者の生活を支える福祉用具の種類は飛躍的に増えました。しかしかつては機能性が重視され、見た目はあまり注目されていませんでした。

 「おしゃれなつえが使いたい」「歩きやすいだけでなく、明るい色の靴を履きたい」と思っても、気に入るデザインが見つからない…。福祉用具の利用者には、そんな経験をした人も多いのではないでしょうか。

 最近は、外見も重視した用具がたくさん開発されています。カラフルなシルバーカーや、近未来を思わせるデザインの電動車いすなど、思わず使って出掛けたくなるようなものも。デザインが良ければ、「年寄り扱いされたくない」といった、福祉用具を使うことへの抵抗感を減らす効果も期待できます。

 但馬長寿の郷では現在、おしゃれな外出支援用具の特別展示会を開催しています。普段、但馬ではなかなかお目にかかれない用具もありますので、ぜひ一度訪れてみてください。

 入場無料で11日まで。午前9時~午後5時。平日はリハビリの専門職が展示を解説し、相談も受け付けます。

 

(但馬長寿の郷 理学療法士)

(神戸新聞 平成29年12月3日版転載)