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2022/02/15

福祉用具貸与・販売 制度活用、暮らし便利に

 要支援2で一人暮らしの私の祖母(90歳)は、介護保険で自分に合った歩行器をレンタルし、その歩行器を押して近所のスーパーに買い物へ出掛けています。

 明石出身の祖母は、今春もスーパーで買ったイカナゴをくぎ煮にして振舞ってくれました。また、浴室で使うシャワーイスと浴槽に付け外しできる手すりも介護保険を使って購入し、入浴を楽しんでいます。

 介護保険には、福祉用具のレンタルや購入ができる制度があります。歩行器やベッド、車いす、リフトなどはレンタルでき、レンタルになじまないポータブルトイレや入浴関連の福祉用具などは、定価の1~3割(収入によって異なります)で購入できます。

 私の祖母もこの制度のおかげで一人暮らしを続けることができています。

 ただ、レンタルや販売の対象となる福祉用具は決まっています。制度が使えない福祉用具もあるので、すでに認定を受けている人は、担当の介護支援専門員にご相談ください。また、認定を受けていない人は、お住まいの市や町の地域包括支援センターにご相談ください。

 (但馬長寿の郷 理学療法士) (令和3年7月31日 神戸新聞転載)