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2019/09/27

訪問介護サービス 内容理解し上手に利用を

 訪問介護は、利用者(原則、要介護1以上)の日常生活を支援するため、ホームヘルパーらが自宅を直接訪問するもので、通所介護(デイサービス)と並んで利用者が多い身近なサービスです。生活で困っていることを家政婦のように「何でも支援してくれる」と誤解されている人もいるようですが、実際には介護保険制度に基づくサービスの一つで、一定の制約があります。

 受けられるサービスは、日常的に介護を必要とする利用者の食事、入浴、排せつ、歩行、体位変換などを利用者に直接触れて行う身体介護▽掃除や洗濯、買い物、調理など生活に必要な家事を支援する生活援助▽介護タクシーとも言われる通院時の乗降車などの介助―の3種類です。

 本人以外の家族に対すること、窓ガラス拭きや草むしりなど生活に支障がないことは対象外。資格が必要な医療行為なども受けることができません。1回あたり2時間以内との制約もあります。

 どのような支援が必要か、担当ケアマネジャーと相談し、自宅で安心して暮らせるように、上手に訪問介護サービスを利用しましょう。

 

(但馬長寿の郷 理学療法士)

(神戸新聞 令和元年9月14日転載)