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2022/05/31

選択肢が広がる福祉用具 色や柄、機能性も多彩に

 但馬長寿の郷にある福祉用具展示場「すこやかセンター」の見学者の中には「自分たちが介護をしていたときには、皆が同じようなものを使っていたが、こんなにも種類が増えているのか」と驚く人もいます。

 10年以上前は、種類も少なく、選択肢は限られていました。しかし、現在は色や形など見た目への配慮や、使う場面に合わせて工夫したものも増えています。

 以前は靴といえば、黒や茶の単色で、履き口が大きく開いて履きやすさを重視したものが主流でした。現在は花柄や金色など色や柄の種類も増え、履きやすさだけでなく、中敷きや靴底が工夫されて歩きやすさを重視したものもあります。

 シルバーカーはシンプルな柄で、安定性や荷物がたくさん入ることを重視したものがほとんどでした。現在は、カラフルなものや、男性にも好まれるデザインのものもあります。機能面では、買い物籠を載せられるものや、軽さを重視して持ち運びがしやすいものなどさまざまです。

 使う場所や好みに合わせて選択肢が広がっています。ぜひ、すこやかセンターに見に来てください。

  (但馬長寿の郷 作業療法士)  (令和4年5月7日  神戸新聞転載)