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2019/01/29

高齢者大学への参加 仲間づくりのきっかけに

 健康長寿に大切な三つの要素は「運動」と「栄養」、「社会参加」だと言われています。

 このうち、運動と栄養はひとりでも充足させることができます。一方で、社会参加は周囲の人たちとの関わりが不可欠です。そのため、第一歩がなかなか踏み出せないという方が多いのではないでしょうか。

 社会参加の動機や活動の中身は千差万別ですが、一つの例として「高齢者大学」を紹介します。

 ある高齢者大学を訪問すると、若々しく好奇心旺盛な人が多く、生き生きと活動されていました。多くの人の入学の動機は「友達に誘われて」とのことでした。パソコンを学ぶクラブの参加者に聞くと、「パソコン操作ができるのは自慢」と、知識や教養を高めることが参加理由の一つになっているといいます。また別の方は「仲間づくりも大きな魅力」と話してくれました。

 但馬地域では現在、五つの高齢者大学が開設されています。生きがいのある充実した生涯学習の場として、書道、園芸、ダンスや陶芸などクラブ活動もさまざまです。仲間づくりや社会参加のきっかけの場にされてはいかがでしょう。

 高齢者大学に興味・関心のある方は、お住まいの市町の教育委員会、公民館にお問い合わせください。

 

(但馬長寿の郷 保健師)

(神戸新聞 平成31年1月19日転載)