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2019/11/28

11月11日は「介護の日」 家族で話し合うきっかけに

 11月11日は「介護の日」です。介護について理解を深め、介護者を支援することなどを目的に、厚生労働省が2008年に定めました。

 但馬地域は今年2月時点で、総人口の35.9%にあたる5万8千人が65歳以上です。要介護認定者数は1万1千人で、高齢化に伴って20年間で約2倍になっています。

 すでに介護を経験された人も多いでしょう。在宅介護は介護者の負担が大きく、家族だけで行うには限界があります。その一方で、介護施設が充足しているともいえません。

 そのため、住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けられるように、包括的な支援・サービスの提供体制(地域包括ケアシステム)の構築を市町が主体となって進めています。

 介護は誰もが関わる可能性のある身近な問題であり、前もって介護のことを知り、将来に備えることはとても大切なことです。「介護の日」を契機に、介護について家族で話し合ってみましょう。但馬長寿の郷すこやかセンターのモデルルームや福祉用具の見学は、きっかけづくりに役立ちます。一度お越しください。

 

(但馬長寿の郷 理学療法士)

(神戸新聞 令和元年11月9日転載)