介護者が集まる場でお話を聞くと、大人用おむつは簡単に購入できるけれど、正しい着け方が分からないとの声があります。特に、おむつの横漏れに困っているという方が、多くおられました。

　横漏れは、おむつの機能を知り、正しく着ければ防ぐことができます。おむつの内側には防水加工された「ギャザー」が付いていますが、これは横から漏れないよう、せき止める役割を担っています。ギャザーをしっかり立てることが、横漏れを防ぐポイントです。

　ギャザーを立てるには、テープで留めるタイプのおむつは前後の両端を持ち、ピンピンと数回引っ張ります。尿取りパットを使っている場合も同様です。パンツタイプでは、背中側と腹側に手を入れ、数回伸ばせばギャザーが立ちます。

　また、尿取りパッドを使う場合には、ギャザーとギャザーの間にパッドがしっかり収まっていないと、漏れの原因になるので注意してください。

　ほかにも、おむつの横漏れを防ぐポイントはいくつかあります。すこやかセンターでは、さまざまな種類のおむつを展示しています。職員が着け方も説明しますので、お気軽にご相談ください。

 

（但馬長寿の郷　理学療法士）

（神戸新聞　平成30年9月15日転載）